脂肪吸引のやり方と危険性について

脂肪吸引とは、特殊な吸引管(カニューレといいます)を使って、体内の皮下脂肪を吸引、除去する外科手術を言います。確実に体重を落とすことができ、かつリバウンドもしないために痩身美容の分野でよく用いられるようになってきました。脂肪吸引手術のやり方にはいくつかの方法があります。初期の段階では、脂肪を吸引しやすくするためにカニューレ自体を振動させたり、先端から超音波を出したりする方法がとられていました。

その後、患者の負担を軽減するために予め皮膚表面に超音波やレーザー光を照射して、脂肪を柔らかくしてその後カニューレで吸引する方法が一般的となりました。最新の技術では、カニューレの先端に、止血効果を併せ持つ特殊な振動エネルギー(ベイザー波といいます)を出す装置を装着し、脂肪細胞を乳化、柔らかくしながら吸引していく方法も開発されています。この方法だと皮下脂肪の90%が吸引除去可能と言われています。しかしいずれの方法にしても、体内から脂肪細胞を短時間で除去することには変わりはなく、いくつかの危険性をはらんでいます。

まず感染症の危険性です。脂肪吸引では専用の器具を体内に挿入するので、細菌等の感染の危険性があります。次に麻酔によるトラブルです。脂肪吸引では手術の部位により部分麻酔から全身麻酔までいろんな麻酔を行うことになりますので、トラブルの危険性を否定できません。

次に多量の出血によるトラブルです。脂肪吸引は外科手術ですのでこの危険性はいつもあります。特殊なものとしては脂肪塞栓症という病気があります。吸引のために乳化された脂肪細胞が血管の中に入って引き起こされる病気で、最悪の場合は死に至る恐ろしい病気です。

このように本法にはいくつかの危険性がありますので、施術を希望される際には病院の設備や担当医師等の情報をよく調査しておくことが大切です。

Filed under: 抜去, 美容, 豊胸Tagged with:

No comment yet, add your voice below!


Add a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Comment *
Name *
Email *
Website