美容師の求人は安定しています。
美容院の入口に、常に求人の貼り紙がしてあるのを目にすることもしばしばでしょう。そのため、就職先や転職先が見つからないということはほとんどありません。しかし、以前と大きく変わってきている点があります。それは、お客のニーズに応えるため、多種多様なメニューを設定する店舗が増えてきていることです。かつて美容師に求められたのは、カット、パーマ、カラーリングという基本スキルだけでしたが、現在はそれだけが美容師の仕事というわけではありません。
美容院は現在、飽和状態にあります。特に激戦区に位置する美容院では、ライバル店との生き残り競争を勝ち抜くため、求人を出す際、メイクやネイル、着付けといったプラスアルファのスキルも求める所が増えています。採用倍率が高い人気店への就職や転職を考えている人にとって、こうしスキルは必須の時代に突入したと言っても過言ではないでしょう。プラスアルファのスキルを身につけることは、美容院以外の場所で仕事をしたいと考えている人にとっても強力な武器となります。
たとえば結婚式場やホテルのブライダル部門です。結婚式場ではブライダルに特化したサロンを併設している場合が多くあります。この場合は式場もしくはブライダル運営会社に所属し、花嫁・花婿や列席者のヘアメイクを担当することになりますが、着付けなど他のスキルも持っていれば、採用される可能性はうんと高まります。
いずれにしても、これからの美容師の求人では幅広いスキルが求められることになることは確実で、それだけに美容師としてのやり甲斐も増えていくといえそうです。